仏告阿逸菩薩等。諸天帝王人民。我皆語汝曹。諸欲往生阿弥陀仏国者。雖不能大精進禅定持経戒者。大要当作善。一者不得殺生。二者不得盗窃。三者不得婬泆姦愛他人婦女。四者不得調欺。五者不得飲酒。六者不得両舌。七者不得悪口。八者不得妄言。九者不得嫉妬。十者不得貪餮。不得心中有所慳惜。不得瞋怒。不得愚痴。不得随心嗜欲。不得心中悔。不得狐疑。当作孝順。当作至誠忠信。当信受仏経語。深当信作善後世得其福。奉持如是。其法不虧失者。在心所願。可得往生阿弥陀仏国。至要当斎戒一心清浄。昼夜常念。欲往生阿弥陀仏国。十日十夜不断絶。我皆慈哀之。悉令生阿弥陀仏国。
(第三輩の補足説明)(一)
仏は阿逸菩薩などと神々・帝王・人々に仰った。
「私はおまえたち皆に言う。阿弥陀仏国に生まれたいと思う者は、精進や禅定を大いにしたり、教えに基づく戒を守ることができなくても、少なくとも(次の)善業だけはなさねばならぬ。(すなわち、)一、殺生をしてはならない;二、盗みをしてはならない;三、他人の婦女と淫らな関係をもち姦通してはならない;四、騙してはならない;五、酒を飲んではならない;六、二枚舌を使ってはならない;七、粗悪なことを言ってはならない;八、うそを言ってはならない;九、嫉妬してはならない;十、貪欲であってはならない。物惜しみしてはならない。怒ってはならない。愚かであってはならない。欲望にまかせて享受してはならない。途中で悔やんではならない。疑い深くてはいけない。(親に)孝行で従順であるべきだ。まごころと誠実さを実践すべきだ。仏の教えの奥深い言葉を信じるべきだ。善行をすれば後の世でその果報を得るということを信じるべきだ。このようにこれらの法をきちんと守れば、願い通りに、阿弥陀仏国に生まれることができる。少なくともひたすらに清らかに(八)斎戒をまもり、昼も夜も絶えず、ひたすらに阿弥陀仏国に生まれたいと念ぜよ。十日十夜絶えまなく(そのことを思念するならば)、私(!)は彼らをみな哀れんで、すべて阿弥陀仏国に生まれさせる。」
仏告阿逸菩薩等諸天帝王人民。我皆語若曹。諸欲生無量清浄仏国。雖不能大精進禅持経戒者。大要当作善。一者不得殺生。二者不得盗窃。三者不得婬妷犯愛他人婦女。四者不得調欺。五者不得飲酒。六者不得両舌。七者不得悪口。八者不得妄言。九者不得嫉妬。十者不得貪欲。不得心有所慳惜。不得瞋怒。不得愚痴。不得随心嗜欲。不得心中中悔。不得狐疑。当作孝順。当作至誠忠信。当作受仏経語深。当信作善後世得其福。奉持如是其法不虧失者。在心所願可得往生無量清浄仏国。至要当斎戒一心清浄昼夜常念欲往生無量清浄仏国。十日十夜不断絶。我皆慈愍之。悉令生無量清浄仏国。