本科研プロジェクトに関するお知らせ

本科研プロジェクトに関するお知らせや成果などに関する報告を掲載します

無量寿経と法華経(一部)の諸本対照テキストを公開しました

2022年6月に無量寿経および法華経の一部について、諸本対照テキストを公開しました。

無量寿経のデータ公開に際しては、藤田宏達先生や香川孝雄先生ご遺族、辛嶋静志先生ご遺族より著作物の利用の許可をいただきました。あらためて感謝申し上げます。

上記二種のテキストでは、著作権保護期間が満了した翻訳データなどを利用しています。

研究や学習にお役立ていただければと思います。

IABS2022にてパネル発表を行いました

2022年8月に開催された国際仏教学会(IABS)の第19回学術大会(韓国 ソウル大学、オンラインハイブリッド開催)にて、科研メンバーが中心となって、パネル発表 "Expressions of the Concept of Truth in Buddhist Literature: With a Focus on ‘Dharmadhātu’"(Conveners: Jun Fujii, Tensho Miyazaki)を行いました。

発表者と題目は以下の通りです。

  • Muyou Fan (Shanghai Jiao Tong University): Some Remarks on the Translations of Dharmadhātu made by Kumārajīva and Xuanzang and Their Implications [Online]
  • Jakub Zamorski (Jagiellonian University): Dharmadhātu as a Modern Concept – the Case of Republican-period China
  • Ernest Brewster (Iona College): “The Essence of the Two Truths is the Middle Way”: Jizang’s (549–623) Arguments against the Tiantai Doctrine of the Three Truths
  • Zijie Li (Northwest University): Dhātu in Chinese translation of the Ratnagotra-vibhāga-mahāyānottaratantra-śāstra(RVMS) [Online]
  • Jun Fujii (Komazawa University): The relationship between “mind” and dharmadhātu: Focus on the source of Āgama/Nikāya in the Daśabhūmika Sūtra
  • Christopher Jones (University of Cambridge): Dhātu, Dharmadhātu and Universal Buddhahood

ハイブリッド開催であり、対面参加者は限られた中でしたが、各発表後には活発な議論が行われました。

日本印度学仏教学会第72回学術大会(2021年度)にてパネル発表を行いました

2021年9月に、オンライン形式で開催された日本印度学仏教学会第72回学術大会(主催:大谷大学)において、本科研メンバーが中心となって、国際パネル発表として「大乗仏典研究の遺産と展展―辛嶋先生・ザケッティ先生追悼―」(司会:宮崎展昌)を行いました。

各発表者の題目は以下の通りです。

  • 庄司 史生(立正大学)「般若経写本研究の現状と課題」
  • 佐々木大悟(龍谷大学)「古訳浄土経典研究の展開」
  • Michael Zimmermann (Hamburg University) “On the Relation of Right Ethical Conduct and Meditative Practice in the Bodhisattvabhūmi”
  • 藤井 淳(駒澤大学)「初期漢訳経典への「道家の影響」の再検討」
  • Michael Radich(Heidelberg University)“A New Approach to the Corpus of Dharmarakṣa”

上記各自の発表後にはパネルディスカッションも行われ、活発な議論も交わされました。