無量寿経 Larger Sukhāvatīvyūha
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atha khalv ānanda sa dharmākaro bhikṣur utthāyāsanād ekāṃsam uttarāsaṅgaṃ kṛtvā dakṣiṇaṃ jānumaṇḍalaṃ pṛthivyāṃ pratiṣṭhāpya yenāsau bhagavāṃl lokeśvararājas tathāgatas tenāñjaliṃ praṇamya bhagavantaṃ namaskṛtya tasmin samaye saṃmukham ābhir gāthābhir abhyaṣṭāvīt //
往到楼夷亘羅仏所。前為仏作礼。却長跪叉手。
到世饒王仏所。稽首為礼。長跪叉手。称讃仏言
詣世自在王如来所。稽首仏足右遶三匝。長跪合掌以頌讃曰
阿難。彼法処比丘。往詣世間自在王如来所。偏袒右肩頂礼仏足。向仏合掌。以頌讃曰
爾時苾芻。離自本処来詣仏前。頭面礼足於一面立。即以伽他嘆仏面色端厳。復発広大誓願。頌曰
amitaprabha anantatulyabuddhe
na ca iha anya prabhā vibhāti kācit /
sūryamaṇisirīṇa candra-ābhā
na tapina bhāsiṣu ebhi sarvaloke // 1 //
rūpam api anantu sattvasāre
tatha api buddhasvaro anantaghoṣaḥ /
śīlam api samādhiprajñavīryaiḥ
sadṛśu na te 'stiha loki kaścid anyaḥ // 2 //
gabhiru vipulu sūkṣma prāptu dharmo
cintitu buddhavaro yathā samudraḥ /
tenonnamanā na cāsti śāstuḥ
khiladoṣaṃ jahiyā atārṣi pāraṃ // 3 //
ここでは、他のいかなる光明も輝かない。
太陽や宝珠の光輝や月の光も、
灼熱ものらも、それらによって一切の世間に輝くことはない。
(二)衆生たちの最上者〔であるおんみ〕においては、色かたちも無限であり、
同じく、仏の声も無限の響きをもっている。
また、戒や、三昧・智慧・精進についても、
おんみに等しい方は、この世間では他にだれもいない。
(三)深遠で、広大で、微妙な法が〔おんみにより〕到達された。
最勝の仏〔であるおんみ〕は、あたかも海のごとくに思われる。
しかも、そのことによって、師〔仏〕には高ぶりがなく、
頑迷と憎悪とを捨てて、彼岸に渡られた。
"The form also is infinite in the best of beings; thus also the voice of Buddha is of infinite sound; his virtue likewise, with meditation, knowledge, strength; like unto thee there is no one in this world. (2)
"The Law (dharma) is deep, wide, and subtle; the best of Buddhas is incomprehensible, like the ocean; therefore there is no further exaltation of the teacher; having left all faults, he is gone to the other shore. (3)
無量之光曜 威神無有極
如是之焔明 無能与等者
若以日摩尼 火月水之形
其景不可及 其色亦難比
顔色難称量 一切世之最
如是大音声 遍諸無数刹
或以三昧定 精進及智慧
威徳無有輩 殊勝亦希有
深微諦善念 従是得仏法
持覚若如海 其限無有底
瞋恚及愚痴 世尊之所無
嗟歎仏世雄 終始無厭足
光顔巍巍 威神無極 如是炎明
無与等者 日月摩尼 珠光炎耀
皆悉隠蔽 猶如聚墨 如来容顔
超世無倫 正覚大音 響流十方
戒聞精進 三昧智慧 威徳無侶
殊勝希有 深諦善念 諸仏法海
窮深尽奥 究其崖底 無明欲怒
世尊永無 人雄師子 神徳無量
如来無量無辺光 挙世無光可能喩
一切日月摩尼宝 仏之光威皆映蔽
世尊能演一音声 有情各各随類解
又能現一妙色身 普使衆生随類見
戒定慧進及多聞 一切有情無与等
心流覚慧如大海 善能了知甚深法
惑尽過亡応受供 如是聖徳惟世尊
如来微妙色端厳 一切世間無有等
光明無量照十方 日月火珠皆暱曜
願我得仏清浄声 法音普及無辺界
宣揚戒定精進門 通達甚深微妙法
智慧広大深如海 内心清浄絶塵労
超過無辺悪趣門 速到菩提究竟岸
yatha buddhavaro anantatejā
pratapasi sarvadiśā narendrarājā /
tatha ahu buddha bhavitva dharmasvāmī
jaramaraṇātu prajāṃ pramocayeyaṃ // 4 //
dānadamathaśīlakṣāntivīrya-
dhyānasamādhi tathaiva agraśreṣṭhāṃ /
ebhi ahu vratāṃ samādadāmi
buddha bhaviṣyami sarvasattvatrātā // 5 //
buddhaśatasahasrakoṭy anekā
yathariva vālika gaṅgayā anantā /
sarva ta ahu pūjayiṣya nāthān
śivavarabodhi gaveṣako atulyāṃ // 6 //
人中の王のなかの王として、一切の方角を照らすように、
そのように、わたくしは法の主である仏となって、
生類を老と死から解脱せしめよう。
(五)布施・自制・戒・忍辱(忍耐)・精進・
禅・三昧、これらとともに、同じく、最高・最良なる
もろもろの禁誓を、わたくしは受持する。
一切衆生の救済者である仏に〔わたくしは〕なろう。
(六)ガンジス河の砂のごとく無限なる、
十万・千万という多数の仏たち、
それらすべての主たちをば、わたくしは、
無比にして、吉祥・最勝なる覚りを求めて、供養するであろう。
"And I, on the strength of generosity, equanimity, virtue, forbearance, power, meditation and absorption, undertake here the first and best duties, and shall become a Buddha, the saviour of all beings. (5)
"And I, seeking for the knowledge of the best of the Blessed Ones, shall always worship many hundred thousands of koṭīs of Buddhas, endless like the sand of the Gaṅgā, the incomparable lords. (6)
仏如好花樹 莫不愛楽者
処処人民見 一切皆歓喜
令我作仏時 願使如法王
過度於生死 無不解脱者
檀施調伏意 戒忍及精進
如是三昧定 智慧為上最
吾誓得仏者 普逮得此事
一切諸恐懼 我為獲大安
仮令有百千 億万那術仏
如是仏之数 使如恒水沙
計以沙等仏 一切皆供養
不如求正道 堅勇而不怯
功徳広大 智慧深妙 光明威相
震動大千 願我作仏 斉聖法王
過度生死 靡不解脱 布施調意
戒忍精進 如是三昧 智慧為上
吾誓得仏 普行此願 一切恐懼
為作大安 仮令有仏 百千億万
無量大聖 数如恒沙 供養一切
斯等諸仏 不如求道 堅正不却
仏有殊勝大威光 普照十方無量刹
我今称讃諸功徳 冀希福慧等如来
能救一切諸世間 生老病死衆苦悩
願当安住三摩地 演説施戒諸法門
忍辱精勤及定慧 庶当成仏済群生
為求無上大菩提 供養十方諸妙覚
百千倶胝那由他 極彼恒沙之数量
亦如過去無量仏 威光普照衆生界
為彼群生大導師 度脱老死令安隠
常行布施及戒忍 精進定慧六波羅
未度有情令得度 已度之者使成仏
我以一切伸供養 百千倶胝那由他
恒河沙数仏世尊 令我成就寂滅果
gaṅgarajasamāna lokadhātūṃ
tata bhūyo'ttari ye ananta kṣetrā /
sarvata prabha muñcayiṣya tatrā
iti etādṛśi vīryam ārabhiṣye // 7 //
kṣetra mama udāru agraśreṣṭho
varam iha maṇḍa pi saṃskṛtesmin /
asadṛśa nirvāṇadhātusaukhyaṃ
tac ca asattvatayā viśodhayiṣye // 8 //
daśadiśata samāgatāni sattvā
tatra gatāḥ sukham eti santi kṣipraṃ /
buddha mama pramāṇa atra sākṣī
avitathavīryabalaṃ janemi cchandaṃ // 9 //
daśadiśalokavidū asaṅgajñānī
sada mama cittu prajānayantu te pi /
avicigatu ahaṃ sadā vaseyaṃ
praṇidhibalaṃ na punar nivartayiṣye // 10 //
それよりもさらに多い無限のもろもろの国土に向けて、
かしこの、いたるところに光明を放とう、と〔考えて〕、
このような精進に〔わたくしは〕つとめるであろう。
(八)わたくしの国土は、広大であり、最高・最良である。
この世の有為なるものの中でも、最勝であり、〔覚りの〕座であり、
比類がない涅槃界の安楽である。
そして〔涅槃に達しない〕衆生がいなくなるまで、こ〔の国土〕を〔わたくしは〕清浄にしよう。
(九)十方より来集した衆生たちは、
かしこに行き、かれらはすみやかに安楽となる。
仏はわたくしの規準であり、このことについての証人である。
真実なる精進の力をもつ意欲を〔わたくしは〕生み出す。
(一〇)十方の、世間を知る方々、とらわれのない智をもつ方々、
それら〔仏たち〕も、常にわたくしの心を知りたまえ。
わたくしは、阿鼻〔地獄〕に行って常に住しようとも、
誓願の力を決してひるがえさないであろう。』
"My land is (to be) noble, the first and the best; the Bodhi-tree excellent in this world. There is incomparable happiness arising from Nirvāṇa, and this also I shall explain as vain. (8)
"Beings come hither from the ten quarters; having arrived there they quickly show my happiness. May Buddha there teach me the truth,—I form a desire full of true strength and vigour. (9)
"I, knowing the worlds of the ten quarters, possessed of absolute knowledge—they also always proclaim my thought! May I, gone to Avichi hell, always abide there, but I shall never cease to practise the power of prayer! [i.e. May I remain in hell, if I cease to pray.]" (10)
譬如恒水中 流沙之世界
復倍不可計 無数之刹土
光焔一切炤 遍此諸数国
如是精進力 威神難可量
令我為世雄 国土最第一
其衆殊妙好 道場踰諸刹
国如泥洹界 而無有等双
我当常愍哀 度脱一切人
十方往生者 其心悦清浄
已来到我国 快楽喜安隠
幸仏見信明 是我第一証
発願在於彼 精進力所欲
十方諸世尊 皆有無礙慧
常念此尊雄 知我心所行
令我身止住 於諸苦毒中
我行精進力 忍之終不悔
譬如恒沙 諸仏世界 復不可計
無数刹土 光明悉照 遍此諸国
如是精進 威神難量 令我作仏
国土第一 其衆奇妙 道場超絶
国如泥洹 而無等双 我当愍哀
度脱一切 十方来生 心悦清浄
已到我国 快楽安隠 幸仏信明
是我真証 発願於彼 力精所欲
十方世尊 智慧無礙 常令此尊
知我心行 仮令身止 諸苦毒中
我行精進 忍終不悔
又願当獲大神光 倍照恒沙億仏刹
及以無辺勝進力 感得殊勝広浄居
如是無等仏刹中 安処群生当利益
十方最勝之大士 彼皆当往生喜心
唯仏聖智能証知 我今希求堅固力
縦沈無間諸地獄 如是願心終不退
一切世間無礙智 応当了知如是心
復有十方諸仏刹 恒放光明照一切
殊勝荘厳無等倫 願我成就利群品
所有無辺世界中 輪迴諸趣衆生類
速生我刹受快楽 不久倶成無上道
願我精進恒決定 常運慈心抜有情
度尽阿鼻苦衆生 所発弘誓永不断
atha khalv ānanda sa dharmākaro bhikṣus taṃ bhagavantaṃ lokeśvararājaṃ tathāgataṃ saṃmukham ābhir gātābhir abhiṣṭutyaitad avocat / aham asmi bhagavann anuttarāṃ samyaksaṃbodhim abhisaṃboddhukāmaḥ punaḥ punar anuttarāyāṃ samyaksaṃbodhau cittam utpādayāmi pariṇāmayāmi / tasya me bhagavān sādhu tathā dharmaṃ deśayatu yathāhaṃ kṣipram anutarāṃ samyaksaṃbodhim abhisaṃbudheyam asamasamas tathāgato loke bhaveyam / tāṃś ca me bhagavān ākārān parikīrtayatu yair ahaṃ buddhakṣetrasya guṇavyūhasaṃpadaṃ parigṛhṇīyām //
『世尊よ、わたくしは無上なる正等覚をさとりたいと欲している者です。いくたびも、無上なる正等覚に向けて、心を起こし、さし向けております。わたくしがすみやかに無上なる正等覚をさとり、世間において等しいもののない如来となることができますような法を、なにとぞ世尊はこのわたくしに説いてください。そして、わたくしが、仏国土の功徳の荘厳の成就をおさめとることができますように、それらの様相を、世尊はわたくしのために称讃してください。』
白仏言。我欲求仏為菩薩道。令我後作仏時。於八方上下諸無央数仏中。最尊智慧勇猛。頭中光明如仏光明所焔照無極。所居国土。自然七宝極自軟好。令我後作仏時。教授名字。皆聞八方上下無央数仏国。莫不聞知我名字者。諸無央数天人民。及蜎飛蠕動之類。諸来生我国者。悉皆令作菩薩。阿羅漢無央数都勝諸仏国。如是者寧可得不。
『私は覚りをもとめ、菩薩としての修行をします。もし私が後に仏となったときには、八方上下の無数の仏のなかで最も尊く、智慧あり、勇敢で、頭の光明は(樓夷亘羅)仏の光明と同じく、果てしなく輝き照らし、私の国土は自然の七宝からなり、とてもすばらしいものでありますように。
もし私が後に仏となったときには、私の名前を教え、みな聞いて、八方上下の無数の仏国に私の名前を知らないものがいませんように。無数の神々や人々や飛ぶ虫・這う虫など、私の国に生まれて来るものがみな菩薩や阿羅漢になり、(その数は)無数でいずれもどの仏の国よりも多いように。このようなことが実現できるでしょうか?』」
法宝蔵比丘。説此唱讃世饒王如来至真等正覚已。発意欲求無上正真道最正覚。我立是願。如多陀竭仏所有者。願悉得之。抜人勤苦生死根本。悉令如仏。唯為説経。所可施行。令疾得決。我作仏時。令無及者。願仏為我説諸仏国功徳。我当奉持。当那中住。取願作仏国亦如是。
仏告阿難。法蔵比丘説此頌已。而白仏言。唯然世尊。我発無上正覚之心。願仏為我広宣経法。我当修行摂取仏国清浄荘厳無量妙土。令我於世速成正覚。抜諸生死勤苦之本。
復次阿難。法処比丘。讃仏徳已白言世尊。我今発阿耨多羅三藐三菩提心。惟願如来為我演説如是等法。令於世間得無等等成大菩提。具摂清浄荘厳仏土。
爾時世尊告阿難言。彼作法苾芻説是偈已。白世自在王如来。我今発阿耨多羅三藐三菩提心。楽求無上正等正覚。唯願世尊。説諸仏刹功徳荘厳。若我得聞。恒自修持厳土之行。
evam uktaś cānanda sa bhagavāṃl lokeṣvararājas tathāgatas taṃ bhikṣum etad avocat / tena hi tvaṃ bhikṣo svayam eva buddhakṣetraguṇālaṃkāravyūhasaṃpadaṃ parigṛhṇīṣe / so 'vocat / nāhaṃ bhagavann utsahe / api tu bhagavān eva / bhāṣatv anyeṣāṃ tathāgatānāṃ buddhakṣetraguṇavyūhālaṃkārasaṃpadaṃ yāṃ śrutvā vayaṃ sarvākārān paripūrayiṣyāma iti //
『それでは、比丘よ、そなたはみずから仏国土の功徳の厳飾と荘厳の成就をおさめとるがよい。』
かれは言った。
『世尊よ、わたくしには〔それは〕できません。けれども、ただ世尊だけが〔おできになるのです〕。〔なにとぞ〕他の如来たちの仏国土の功徳の荘厳と厳飾の成就を説いてください。それを聞いて、われわれは〔仏国土の〕一切の様相を完成するでありましょう。』
"Do you by yourself, O Bhikshu, know the perfection of all excellences and good qualities of a Buddha country ?"
'He said: "O Bhagavat, I could not do this, but the Bhagavat alone. Explain the perfection of the excellences and all the good qualities of Buddha countries of the other Tathāgatas, after hearing which we may fulfil every one of their signs."
仏語阿難。時世自在王仏。告法蔵比丘。如所修行荘厳仏土。汝自当知。比丘白仏。斯義弘深非我境界。唯願世尊広為敷演諸仏如来浄土之行。我聞此已。当如説修行成満所願。
仏告比丘。汝応自摂清浄仏国。法処白仏言。世尊。我無威力堪能摂受。唯願如来説余仏土清浄荘厳。我等聞已誓当円満。
爾時世自在王如来。告作法苾芻言。汝自思惟。修何方便。而能成就仏刹荘厳。苾芻白言。我智慧微浅。不能了知厳刹之行。如来応正遍知。願為宣説諸仏刹土荘厳之事。
athānanda sa lokeśvararājas tathāgato 'rhan samyaksaṃbuddhas tasya bhikṣor āśayaṃ jñātvā paripūrṇāṃ varṣakoṭīm ekāśītibuddhakoṭīnayutaśatasahasrāṇāṃ buddhakṣetraguṇālaṃkāravyūhasaṃpadaṃ sākārāṃ soddeśāṃ sanirdeśāṃ saṃprakāśitavān arthakāmo hitaiṣy anukampako 'nukampām upādāya buddhanetryanupacchedāya sattveṣu mahākaruṇāṃ saṃjanayitvā /
仏語阿難。其楼夷亘羅仏。知其高明所願快善。即為曇摩迦菩薩説経言。譬如天下大海水。一人斗量之。一劫不止。尚可枯尽令空得其底埿。人至心求道。可如当不可得乎求索精進不休止。会当得心中所欲願爾。曇摩迦菩薩。聞楼夷亘羅仏説経如是。即大歓喜踊躍。其仏即選択二百一十億仏国土中。諸天人民之善悪。国土之好醜。為選択心中所欲願。
「樓夷亘羅仏は、彼が気高く賢明であり、願いがすばらしいのを知り、曇摩迦菩薩に(次のような)教えを説かれた。
『たとえば、世界の大海の水を一人の人がますで量ろうとして、一劫の間、休まないなら、やはり汲みつくして空にし、底にある泥に(まで)到達するが、人がひたすら道を求める場合はどうだろうか。一体到達できないだろうか?たゆまず求めて精進し続ければ、必ず心に抱いている願いを成就することができるはずだ。』
曇摩迦菩薩は樓夷亘羅仏がこのように教えを説かれたのを聞き、飛び上がらんばかりに大喜びした。そこで仏は、二百十億の仏国の神々や人々の善悪と国土の美醜を選んで(説き)、心中の願を選び取らせた。
仏語阿難。其世饒王仏。知其高明所願快善。即為法宝蔵菩薩説経言。譬如大海水。一人升量之。一劫不止。尚可枯尽。令海空竭得其底泥。人至心求道。何而当不可得乎。求索精進不休止者。会得心中所欲願耳
法宝蔵菩薩。聞世饒王仏説経如是。則大歓喜踊躍。其仏則為選択二百一十億仏国中諸天人民善悪国土之好醜。為選心中所願用与之。
爾時世自在王仏。知其高明志願深広。即為法蔵比丘而説経言。譬如大海。一人斗量経歴劫数。尚可窮底得其妙宝。人有至心精進求道不止会当剋果。何願不得
於是世自在王仏。即為広説二百一十億諸仏刹土天人之善悪国土之粗妙。応其心願悉現与之。
爾時世尊。為其広説二十一億清浄仏土具足荘厳。説是法時経于億歳。
時世自在王如来。即為宣説八十四百千倶胝那由仏刹功徳荘厳広大円満之相。経於一劫方可究竟。
paripūrṇāṃś ca dvācatvāriṃśatkalpāṃs tasya bhagavata āyuṣpramāṇam abhūt //
阿難白仏。彼仏国土寿量幾何。仏言。其仏寿命四十二劫。
阿難白仏言。世尊彼世間自在王如来寿量幾何。世尊告曰。彼仏寿量満四十劫。
爾時阿難聞是事已。白仏言。世尊。彼世自在王仏寿量長短云何説土経於一劫。仏告阿難。彼仏寿命満四十劫。
atha khalv ānanda sa dharmākaro bhikṣur yās teṣām ekāśītibuddhakoṭīniyutaśatasahasrāṇāṃ buddhakṣetraguṇālaṃkāravyūhasaṃpadas tāś ca sarvā ekabuddhakṣetre parigṛhya bhagavato lokeśvararājasya tathāgatasya pādau śirasā vanditvā pradakṣiṇīkṛtya tasya bhagavato 'ntikāt prākrāmat / uttari ca pañca kalpān buddhakṣetraguṇālaṃkāravyūhasaṃpadam udāratarāṃ ca praṇītatarāṃ ca sarvaloke daśasu dikṣv apracaritapūrvāṃ parigṛhītavān udārataraṃ ca praṇidhānam akārṣīt /
夷亘羅仏説経竟。曇摩迦便一其心。即得天眼徹視。悉自見二百一十億諸仏国中諸天人民之善悪。国土之好醜。即選択心中所願。便結得是二十四願経。則奉行之。精進勇猛勤苦求索。如是無央数劫。所師事供養。諸已過去仏。亦無央数。
世饒王仏説経竟。法宝蔵菩薩便壱其心。則得天眼徹視。悉自見二百一十億諸仏国中諸天人民之善悪国土之好醜。則選心所欲願。便結得是二十四願経。則奉行之。精進勇猛勤苦求索。如是無央数劫。所師事供養諸仏已。過去仏亦無央数。
時彼比丘聞仏所説厳浄国土。皆悉覩見超発無上殊勝之願。其心寂静志無所著。一切世間無能及者。具足五劫。思惟摂取荘厳仏国清浄之行。
阿難。法処比丘。於彼二十一億諸仏土中。所有厳浄之事悉皆摂受。既摂受已。満足五劫思惟修習。
阿難。彼作法苾芻。聞仏所説八十四百千倶胝那由他仏刹功徳荘厳之事。明了通達如一仏刹。即時会中頭面礼足。辞仏而退。往一静処独坐思惟。修習功徳荘厳仏刹。発大誓願経於五劫。
iti hy ānanda yā tena bhagavatā lokeśvararājena tathāgatena teṣām ekāśītibuddhakṣetrakoṭīnayutaśatasahasrāṇāṃ saṃpattiḥ kathitā tato 'tirekātyudārapraṇītāprameyatarāṃ buddhakṣetrasaṃpattiṃ parigṛhya yena sa tathāgatas tenopasaṃkramya tasya bhagavataḥ pādau śirasā vanditvaitad avocat / parigṛhītā me bhagavan buddhakṣetraguṇālaṃkāravyūhasaṃpad iti //
『世尊よ、わたくしは仏国土の功徳の厳飾と荘厳の成就をおさめとりました。』
其曇摩迦菩薩至其然後。自致得作仏。名阿弥陀仏。最尊智慧勇猛光明無比。今現在所居国土甚快善。在他方異仏国。教授八方上下諸無央数天人民。及蜎飛蠕動之類。莫不得過度解脱憂苦。仏語阿難。阿弥陀仏為菩薩時。常奉行是二十四願。珍宝愛重。保持恭慎。精禅従之。与衆超絶。卓然有異。皆無有能及者。
仏は阿難におっしゃった。
「阿弥陀仏は菩薩であったとき、常にこの二十四願を大事に実践し、珍しい宝のように大切にし、大事にし、しっかり保ち、遵守し、ひたすらに一心にそれを実行した。他の人々を超絶しており、はっきりとぬきんでていて、及ぶものは誰もいなかった。」
其法宝蔵菩薩。至其然後。自致得作仏。名無量清浄覚最尊。智慧勇猛光明無比。今現在所居国甚快善。在他方異仏国教授八方上下無央数諸天人民。及蜎飛蠕動之類。莫不得過度解脱憂苦者。無量清浄仏為菩薩時。常奉行是二十四願。珍宝愛重保持恭順。精進禅行之。与衆超絶卓然有異。皆無有能及者。
時法蔵比丘。摂取二百一十億諸仏妙土清浄之行。如是修已詣彼仏所。稽首礼足遶仏三匝合掌而住。白言世尊。我已摂取荘厳仏土清浄之行。
阿難。彼二十一倶胝仏刹。法処比丘所摂仏国超過於彼。既摂受已往詣世間自在王如来所。頂礼双足右繞七匝。却住一面白言世尊。我已摂受具足功徳厳浄仏土。
爾時作法苾芻。復詣世自在王如来所。五体投地礼世尊足。礼已合掌。白仏言。世尊。如是八十四百千倶胝那由他仏刹。功徳荘厳所行行願。我今成就。
evam ukta ānanda sa lokeśvararājas tathāgatas taṃ bhikṣum etad avocat / tena hi bhikṣo bhāṣasva / anumodate tathāgataḥ / ayaṃ kālo bhikṣo pramodaya parṣadaṃ harṣaṃ janaya siṃhanādaṃ nada yaṃ śrutvā bodhisattvā mahāsattvā etarhy anāgate cādhvany evaṃrūpāṇi buddhakṣetrasaṃpattipraṇidhānāni parigṛhīṣyanti //
athānanda sa dharmākaro bhikṣus tasyāṃ velāyāṃ taṃ bhagavantam etad avocat / tena hi śṛṇotu me bhagavān ye mama praṇidhānaviśeṣāḥ / yathā me 'nuttarāṃ samyaksaṃbodhim abhisaṃbuddhasyācintyaguṇālaṃkāravyūhasamanvāgataṃ tad buddhakṣetraṃ bhaviṣyati /
『それでは、比丘よ、説くがよい。如来は〔それを〕喜ぶ。比丘よ、今やその時である。会衆を歓喜せしめよ。喜悦を生ぜしめよ。獅子吼をせよ。それを聞いて、菩薩・大士たちは、今も、未来世においても、そのような仏国土の成就の諸誓願をおさめとるであろう。』
そこで、アーナンダよ、かのダルマーカラ比丘は、そのとき、かの世尊に対してこう言った。『それでは、世尊は、わたくしの〔ことばを〕お聞きください。それは、わたくしの特別な諸誓願であります。その〔諸誓願の〕とおり、わたくしが無上なる正等覚をさとったとき、かの仏国土は不可思議な功徳の厳飾と荘厳をそなえたものとなるでありましょう。
'Then, O Ānanda, that Bhikshu Dharmākara thus spoke at that time to the Bhagavat: "May the Bhagavat thus listen to me, to what my own prayers are, and how, after I shall have obtained the highest perfect knowledge, my own Buddha country will then be endowed with all inconceivable excellences and good qualities.
仏言。何為二十四願。
「二十四願とは何であるかというと。
仏言。何等為二十四願者
仏告比丘。汝今可説宜知是時。発起悦可一切大衆。菩薩聞已修行此法。縁致満足無量大願。比丘白仏。唯垂聴察。如我所願当具説之
仏言。今正是時。汝応具説令衆歓喜。亦令大衆皆当摂受円満仏土。法処白言。唯願世尊。大慈留聴。我今将説殊勝之願
時世自在王如来告苾芻言。善哉善哉。汝之行願思惟究竟。今正是時為衆解説。時諸菩薩。聞是法已得大善利。能於仏刹修習荘厳
爾時作法苾芻。聞仏聖旨。偏袒右肩右膝著地。合掌向仏即為宣説。
sacen me bhagavaṃs tasmin buddhakṣetre nirayo vā tiryagyonir vā pretaviṣayo vāsuro vā kāyo bhaven mā tāvad aham anuttarāṃ samyaksaṃbodhim abhisaṃbudhyeyam / 1 /
sacen me bhagavaṃs tatra buddhakṣetre ye sattvāḥ pratyājātā bhaveyus te punas tataś cyutvā nirayaṃ vā tiryagyoniṃ vā pretaviṣayaṃ vāsuraṃ vā kāyaṃ prapateyur mā tāvad aham anuttarāṃ samyaksaṃbodhim abhisaṃbudhyeyam / 2 /
sacen me bhagavaṃs tatra buddhakṣetre ye sattvāḥ pratyājātās te cet sarve naikavarṇāḥ syur yad idaṃ suvarṇavarṇā mā tāvad aham anuttarāṃ samyaksaṃbodhim abhisambudhyeyam / 3 /
sacen me bhagavaṃs tasmin buddhakṣetre devānāṃ ca manuṣyāṇāṃ ca nanātvaṃ prajñāyetānyatra nāmasaṃketasaṃvṛtivyavahāramātrā devā manuṣyā iti saṃkhyāgaṇanāto mā tāvad aham anuttarāṃ samyaksaṃbodhim abhisaṃbudhyeyam / 4 /
(二)もしも、世尊よ、かしこのわたくしの仏国土に生まれた者となるであろう衆生たちが、再びそこから死没して、地獄や、畜生や、餓鬼の境遇や、阿修羅の群れにおちいるようであるならば、その限り、わたくしは無上なる正等覚をさとりません。
(三)もしも、世尊よ、かしこのわたくしの仏国土に生まれた衆生たちが、すべてもし、一つの色、すなわち金色にならないようであるならば、その限り、わたくしは無上なる正等覚をさとりません。
(四)もしも、世尊よ、かのわたくしの仏国土において、ただ世俗の言いならわしでの名称と表示をもって、〈神々である、人間たちである〉と数え上げるのは別として、神々と人間たちとの区別が知られるようであるならば、その限り、わたくしは無上なる正等覚をさとりません。
2. "O Bhagavat, if in that Buddha country of mine the beings who are born there should fall away (die) and fall into hell, the brute-creation, the realm of departed spirits, or into the body of Asura, then may I not obtain the highest perfect knowledge.
3. "O Bhagavat, if in that Buddha country of mine the beings who are born there should not all be of one colour, viz. a golden colour, then may I not obtain the highest perfect knowledge.
4. "O Bhagavat, if in that Buddha country of mine there should be perceived any difference between gods and men, except when people count and tell, saying: 'These are gods and men, but only in ordinary and imperfect parlance,' then may I not obtain the highest perfect knowledge.
T0362_.12.0301c06-09
T0362_.12.0301c10-13
T0362_.12.0302a05
第一願。使某作仏時。令我国中。無有泥犁禽獣薜荔蜎飛蠕動之類。得是願乃作仏。不得是願終不作仏
第八願。使某作仏時。令我国中諸菩薩。欲到他方仏国生。皆令不更泥犁禽獣薜荔。皆令得仏道。得是願乃作仏。不得是願終不作仏
第九願。使某作仏時。令我国中。諸菩薩阿羅漢。面目皆端正。浄潔姝好。悉同一色。都一種類。皆如第六天人。得是願乃作仏。不得是願終不作仏
皆紫磨金色。
※第十五願中
第八願:『もし私が仏になったなら、私の国の菩薩たちが他の仏の国に生まれようと思いますように。(彼等は)誰も地獄・鳥獣・餓鬼に生まれませんように。みな仏のさとりを得ますように。この願が成就すれば、そのとき(私は)仏になりましょう。もし成就しなければ、決して仏にはなりません』
第九願:『もし私が仏になったなら、私の国の菩薩・阿羅漢の容姿がみな端正であり、清らかですばらしく、みな同じ(肌の)色で、まったく一様の姿であり、あたかも第六天の神々のようでありますように。この願が成就すれば、そのとき(私は)仏になりましょう。もし成就しなければ、決して仏にはなりません』
みな紫磨金の色をしていて
T0361_.12.0281a17-19
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一我作仏時。令我国中無有地獄禽獣餓鬼蜎飛蠕動之類。得是願乃作仏。不得従是願終不作仏
二我作仏時。令我国中人民有来生我国者。従我国去。不復更地獄餓鬼禽獣蠕動。有生其中者我不作仏
三我作仏時。人民有来生我国者。不一色類金色者。我不作仏
四我作仏時。人民有来生我国者。天人世間人有異者。我不作仏
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(1)設我得仏。国有地獄餓鬼畜生者。不取正覚
(2)設我得仏。国中人天。寿終之後。復更三悪道者。不取正覚
(3)設我得仏。国中人天。不悉真金色者。不取正覚
(4)設我得仏。国中人天。形色不同有好醜者。不取正覚
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(1)若我証得無上菩提。国中有地獄餓鬼畜生趣者。我終不取無上正覚
(2)若我成仏。国中衆生有堕三悪趣者。我終不取正覚
(3)若我成仏。国中有情若不皆同真金色者。不取正覚
(4)若我成仏。国中有情形貌差別有好醜者。不取正覚
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(1)世尊。我発誓言。願如世尊証得阿耨多羅三藐三菩提。所居仏刹。具足無量不可思議功徳荘厳。所有一切衆生。及焔摩羅界。三悪道中地獄餓鬼畜生。皆生我刹受我法化。不久悉成阿耨多羅三藐三菩提。一切皆得身真金色
〔(2)世尊。我得菩提成正覚已。十方世界所有衆生。令生我刹如諸仏土。人天之衆。遠離分別諸根寂静。悉皆令得阿羅多羅三藐三菩提。〕
sacen me bhagavaṃs tasmin buddhakṣetre ye sattvāḥ pratyājātās te cet sarve narddhivaśitāparamapāramitāprāptā bhaveyur antaśa ekacittakṣaṇalavena buddhakṣetrakoṭīniyutaśatasahasrātikramaṇatayāpi mā tāvad aham anuttarāṃ samyaksaṃbodhim abhisaṃbudhyeyam / 5 /
sacen me bhagavaṃs tasmin buddhakṣetre ye sattvāḥ pratyājātā bhaveyus te cet sarve na jātismarāḥ syur antaśaḥ kalpakoṭīniyutaśatasahasrānusmaraṇatayāpi mā tāvad aham anuttarāṃ samyaksaṃbodhim abhisaṃbudhyeyam / 6 /
sacen me bhagavaṃs tasmin buddhakṣetre ye sattvāḥ pratyājāyeraṃs te sarve na divyasya cakṣuṣo lābhino bhaveyur antaśo lokadhātukoṭīnayutaśatasahasradarśanatayāpi mā tāvad aham anuttarāṃ samyaksaṃbodhim abhisaṃbudhyeyam / 7 /
sacen me bhagavaṃs tasmin buddhakṣetre ye sattvāḥ pratyājāyeraṃs te sarve na divyasya śrotrasya lābhino bhaveyur antaśo buddhakṣetrakoṭīnayutaśatasahasrād api yugapat saddharmaśravaṇatayā mā tāvad aham anuttarāṃ samyaksaṃbodhim abhisaṃbudhyeyam / 8 /
(六)もしも、世尊よ、かのわたくしの仏国土に生まれた者となるであろう衆生たちが、すべてもし、少なくとも十万・百万・千万劫を随念することまでの、〔前〕生を想起する者とならないようであるならば、その限り、わたくしは無上なる正等覚をさとりません。
(七)もしも、世尊よ、かのわたくしの仏国土に生まれるであろう衆生たちが、すべて、少なくとも十万・百万・千万の世界を見ることまでの、天の眼(天眼)を得る者とならないようであるならば、その限り、わたくしは無上なる正等覚をさとりません。
(八)もしも、世尊よ、かのわたくしの仏国土に生まれるであろう衆生たちが、すべて、少なくとも十万・百万・千万の仏国土から同時に正法を聞くことまでの、天の耳(天耳)を得る者とならないようであるならば、その限り、わたくしは無上なる正等覚をさとりません。
6. "O Bhagavat, if in that Buddha country of mine the beings who are born there should not all be possessed of the recollection of their former births, so as at least to remember a hundred thousand niyutas of koṭīs of kalpas, then may I not obtain the highest perfect knowledge.
7. "O Bhagavat, if in that Buddha country of mine the beings who are born there should not all acquire the divine eye, so as at least to be able to see a hundred thousand niyutas of koṭīs of worlds, then may I not obtain the highest perfect knowledge.
8. "O Bhagavat, if in that Buddha country of mine the beings who are born there should not all acquire the divine ear, so as at least to be able to hear at the same time the good Law from a hundred thousand niyutas of koṭīs of Buddha countries, then may I not obtain the highest perfect knowledge.
T0362_.12.0302b01-05
T0362_.12.0302a10-12
飛行十倍。
※第十七願中
第二十二願。使某作仏時。令我国中。諸菩薩阿羅漢。皆智慧勇猛。自知前世億万劫時。宿命所作。善悪却知。無極皆洞視徹。知十方去来現在之事。得是願乃作仏。不得是願終不作仏
第十七願。使某作仏時。令我洞視徹聴。××××勝於諸仏。得是願乃作仏。不得是願終不作仏
※「×」→本§の「飛行十倍」
第二十二願:『もし私が仏になったなら、私の国の菩薩・阿羅漢はみな智慧あり、勇敢で、彼らが億万劫の過去世以来、過去の生存においてなした善悪の行為を自分で知っており、将来のことも果てしなく知っており、みな、十方の過去・未来・現在のことを見通し、はっきり知りますように。この願が成就すれば、そのとき(私は)仏になりましょう。もし成就しなければ、決して仏にはなりません』
第十七願:『もし私が仏になったなら、(他の)仏たちよりも十倍すぐれて(一切を)見通し、(あらゆる音を)はっきり聞き分け、××××××ができますように。この願が成就すれば、そのとき(私は)仏になりましょう。もし成就しなければ、決して仏にはなりません』
T0361_.12.0281a24-26
T0361_.12.0281a27-28
T0361_.12.0281b04-05
八我作仏時。我国中人民不悉飛者。我不作仏
五我作仏時。人民有来生我国者。皆自推所従来生本末所従来十億劫宿命。不悉知念所従来生。我不作仏
六我作仏時。人民有来生我国者。不悉徹視。我不作仏
九我作仏時。我国中人民不悉徹聴者。我不作仏
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T0360_.12.0267c27-28
T0360_.12.0267c29-0268a02
(9)設我得仏。国中人天。不得神足。於一念頃下至不能超過百千億那由他諸仏国者。不取正覚
(5)設我得仏。国中人天。不悉識宿命。下至知百千億那由他諸劫事者。不取正覚
(6)設我得仏。国中人天。不得天眼。下至見百千億那由他諸仏国者。不取正覚
(7)設我得仏。国中人天。不得天耳。下至聞百千億那由他諸仏所説。不悉受持者。不取正覚
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(9)若我成仏。国中有情不獲神通自在波羅蜜多。於一念頃不能超過億那由他百千仏刹者。不取正覚
(5)若我成仏。国中有情不得宿念。下至不知億那由他百千劫事者。不取正覚
(6)若我成仏。国中有情若無天眼。乃至不見億那由他百千仏国土者。不取正覚
(7)若我成仏。国中有情不獲天耳。乃至不聞億那由他百千踰繕那外仏説法者。不取正覚
T0363_.12.0319b10-14
T0363_.12.0319b14-17
(3)世尊。我得菩提成正覚已。十方世界所有衆生。令生我刹得大神通。経一念中周遍巡歴百千倶胝那由他仏刹。供養諸仏深植善本。悉皆令得阿耨多羅三藐三菩提。
(4)世尊。我得菩提成正覚已。所有衆生令生我刹。一切皆得宿命通。能善観察百千倶胝那由他劫過去之事。悉皆令得阿耨多羅三貌三菩提。
(5)世尊。我得菩提。成正覚已。所有衆生令生我刹。一切皆得清浄天眼。能見百千倶胝那由他世界麁細色相。悉皆令得阿耨多羅三藐三菩提。
sacen me bhagavaṃs tasmin buddhakṣetre ye sattvāḥ pratyājāyeraṃs te sarve na paracittajñānakovidā bhaveyur antaśo buddhakṣetrakoṭīnayutaśatasahasraparyāpannānāṃ sattvānāṃ cittacaritaparijñānatayā mā tāvad aham anuttarāṃ samyaksaṃbodhim abhisambudhyeyam / 9 /
sacen me bhagavaṃs tasmin buddhakṣetre ye sattvāḥ pratyājāyeraṃs teṣāṃ kācit parigrahasaṃjñotpadyetāntaśaḥ svaśarīre 'pi mā tāvad aham anuttarāṃ samyaksaṃbodhim abhisaṃbudhyeyam / 10 /
sacen me bhagavaṃs tasmin buddhakṣetre ye sattvāḥ pratyājāyeraṃs te sarve na niyatāḥ syur yad idaṃ samyaktve yāvan mahāparinirvāṇād mā tāvad aham anuttarāṃ samyaksaṃbodhim abhisaṃbudhyeyam / 11 /
(一〇)もしも、世尊よ、かのわたくしの仏国土に生まれるであろう衆生たちが、少なくともかれら自身の身体について、なんらかの所有の想いが起きるようであるならば、その限り、わたくしは無上なる正等覚をさとりません。
(一一)もしも、世尊よ、かのわたくしの仏国土に生まれるであろう衆生たちが、すべて、大般涅槃にいたるまで、正しい位(正性)に決定した者とならないようであるならば、その限り、わたくしは無上なる正等覚をさとりません。
10. "O Bhagavat, if in that Buddha country of mine the beings who are born there should form any idea of property, even with regard to their own body, then may I not obtain the highest perfect knowledge.
11. "O Bhagavat, if in that Buddha country of mine the beings who are born there should not all be firmly established, viz. in absolute truth, till they have reached Mahāparinirvāṇa, then may I not obtain the highest perfect knowledge.
T0362_.12.0301c17-20
第十願使某作仏時。令我国中。諸菩薩阿羅漢。皆同一心。所念所欲。言者予相知意。得是願乃作仏。不得是願終不作仏
第十一願。使某作仏時。令我国中。諸菩薩阿羅漢。皆無有淫泆之心。終無念婦女意。終無有瞋怒愚痴者。得是願乃作仏。不得是願終不作仏
第十一願:『もし私が仏になったなら、私の国の菩薩・阿羅漢はみな淫らな心を持たず、女性に思いをかけることがまったくなく、(また)怒りや愚かさをもつものがまったくいませんように。この願が成就すれば、そのとき(私は)仏になりましょう。もし成就しなければ、決して仏にはなりません』
T0361_.12.0281b06-07
T0361_.12.0281b08-09
七我作仏時。人民有来生我国者。不悉知他人心中所念者。我不作仏
十我作仏時。我国中人民有愛欲者。我不作仏
十一我作仏時。我国中人民住止尽般泥洹。不爾者我不作仏
T0360_.12.0268a09-10
T0360_.12.0268a11-12
(8)設我得仏。国中人天。不得見他心智。下至知百千億那由他諸仏国中衆生心念者。不取正覚
(10)設我得仏。国中人天。若起想念貪計身者。不取正覚
(11)設我得仏。国中人天。不住定聚。必至滅度者。不取正覚
T0310_.11.0093c05-06
T0310_.11.0093c07-08
(8)若我成仏。国中有情無他心智。乃至不知億那由他百千仏国土中有情心行者。不取正覚
(10)若我成仏。国中有情起於少分我我所想者。不取菩提
(11)若我成仏。国中有情若不決定成等正覚証大涅槃者。不取菩提
T0363_.12.0319b20-23
T0363_.12.0319b23-26
(6)世尊。我得菩提成正覚已。所有衆生令生我刹。一切皆得他心通。善能了知百千倶胝那由他衆心心所法。悉皆令得阿耨多羅三貌三菩提。
(7)世尊。我得菩提成正覚已。所有衆生令生我刹。一切皆得住正信位。離顛倒想堅固修習。悉皆令得阿耨多羅三藐三菩提。
(8)世尊。我得菩提成正覚已。所有衆生令生我刹。所修正行善根無量。遍円寂界而無間断。悉皆令得阿耨多羅三藐三菩提。
sacen me bhagavaṃs tasmin buddhakṣetre 'nuttarāṃ samyaksaṃbodhim abhisaṃbuddhasya kaścid eva sattvaḥ śrāvakānāṃ gaṇānām adhigacched antaśas trisāhasramahāsāhasraparyāpannā api sarvasattvāḥ pratyekabuddhabhūtāḥ kalpakoṭīniyutaśatasahasram api gaṇayanto mā tāvad aham anuttarāṃ samyaksaṃbodhim abhisaṃbudhyeyam / 12 /
sacen me bhagavann anuttarāṃ samyaksaṃbodhim abhisaṃbuddhasya tasmin buddhakṣetre prāmāṇikī me prabhā bhaved antaśo buddhakṣetrakoṭīnayutaśatasahasrapramāṇenāpi mā tāvad aham anuttarāṃ samyaksaṃbodhim abhisaṃbudhyeyam / 13 /
(一三)もしも、世尊よ、わたくしが無上なる正等覚をさとったときに、かの仏国土において、わたくしの光明が、たとえ十万・百万・千万の仏国土の量をもってでも計られるものとなるようであるならば、その限り、わたくしは無上なる正等覚をさとりません。
13. "O Bhagavat, if, after I have obtained the highest perfect knowledge, my light should be liable to be measured in this Buddha country of mine, even by the measure of a hundred thousand niyutas of koṭīs of Buddha countries, then may I not obtain the highest perfect knowledge.
T0362_.12.0302b06-14
第二十願者。使某作仏時。令八方上下。各千億仏国中。諸天人民。蜎飛蠕動之類。皆令作辟支仏阿羅漢。皆坐禅一心。共欲計数。我国中諸菩薩阿羅漢。知有幾千億万人。皆令無有能知数者。得是願乃作仏。不得是願終不作仏
第二十三願。使某作仏時。令我国中。諸菩薩阿羅漢。皆智慧勇猛。頂中皆有光明。得是願乃作仏。不得是願終不作仏
第二十四願。使某作仏時。令我頂中。光明絶好。勝於日月之明。百千億万倍。絶勝諸仏。光明焔照。諸無央数天下。幽冥之処。皆当大明。諸天人民。蜎飛蠕動之類。見我光明。莫不慈心作善者。皆令来生我国。得是願乃作仏。不得是願終不作仏
第二十三願:『もし私が仏になったなら、私の国の菩薩・阿羅漢はみな智慧あり、勇敢で、頭の頂きにはみな光がありますように。この願が成就すれば、そのとき(私は)仏になりましょう。もし成就しなければ、決して仏にはなりません』
第二十四願:『もし私が仏になったなら、私の頭の頂きの光はとてもすばらしく、太陽や月の光より百千億万倍もすぐれていて、他の仏をはるかに凌駕していますように。(私の)光明は無数の世界を輝き照らし、暗闇にところは常にすっかり明るくなります(ように)。神々や人々や飛ぶ虫・這う虫などは私の光明を見て、みな慈しみの心をいだいて正しい行いをなし、みな私の国に生まれますように。この願が成就すれば、そのとき(私は)仏になりましょう。もし成就しなければ、決して仏にはなりません』」
T0361_.12.0281b14-17
十二我作仏時。我国諸弟子。令八方上下各千億仏国中。諸天人民蠕動之類。作縁一覚大弟子。皆禅一心。共数我国中諸弟子。住至百億劫無能数者。不爾者我不作仏
十三我作仏時。令我光明勝於日月。諸仏之明百億万倍。炤無数天下窈冥之処皆常大明。諸天人民蠕動之類。見我光明。莫不慈心作善来生我国。不爾者我不作仏
T0360_.12.0268a13-14
(14)設我得仏。国中声聞有能計量。乃至三千大千世界衆生縁覚。於百千劫悉共計挍知其数者。不取正覚
(12)設我得仏。光明有能限量。下至不照百千億那由他諸仏国者。不取正覚
T0310_.11.0093c09-10
(14)若我成仏。国中声聞無有知其数者。仮使三千大千世界満中有情及諸縁覚。於百千歳尽其智算亦不能知。若有知者不取正覚
(12)若我成仏。光明有限。下至不照億那由他百千及算数仏刹者。不取菩提
T0363_.12.0319b29-c03
〔(9)世尊。我得菩提成正覚已。所有衆生令生我刹。雖住声聞縁覚之位。往百千倶胝那由他宝刹之内。遍作仏事。悉皆令得阿耨多羅三藐三菩提。〕
〔(10)世尊。我得菩提成正覚已。所有衆生令生我刹。一切皆得無辺光明。而能照曜百千倶胝那由他諸仏刹土。悉皆令得阿耨多羅三藐三菩提。〕